「福沢祐巳ちゃんV.S.鳥居江利子さま」
ごきげんよう、皆さま
ネットニュース「http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/rainy_season/」によれば関東甲信地方が「梅雨入り」したそうですが、私の関西地方も「梅雨入り」は間近でしょう。 (今日のお天気も「雨」ですので・・・)
まさに気分は「レイニーブルー」ですが、何とか乗り越えていきましょう!!
では、「マリア様がみてる」です。
「祐巳ちゃん。由乃ちゃんの様子、どうだった?」
祐巳が着席するとすぐ、江利子さまは身を伸ばして尋ねてきた。
「何がです?」
ここは慎重に答えないと。江利子さまは、口がうまいから。言わなくてもいいことまで、喋らされてしまう。
「お菓子の箱見て、悔しがってたでしょ」(「バラエティギフト」より)
ああ、そのこと。
「申し訳ありませんが、親友として言えません」
危なく妹の話と思い込んで、下手な対応をするところだった。
「残念。それは是非見てみたかったわ」
「私、何も言ってませんが」
「言わなくたってもわかるわよ。祐巳ちゃんの顔を見れば」
蓉子さまと聖さまが、堪えきれずにプッと吹き出した。祥子さまが、小声で「バカね」と言う。第一ラウンドは、誰の目から見ても祐巳の負けだった。
やはり、江利子さまは最強ですね。 でも、marimite_readerさんのブログ「Dear My Life」通り、この三人の中では一番最強の薔薇さまは水野蓉子さまでしょう!!
(相変わらずの祐巳ちゃんの百面相は今でも健在で何よりです)
では、第二ラウンドの開始です。
「ところで、由乃ちゃんの妹はどんな子?」
「さあ」
ちなみに前薔薇さま三人は、会場に来る前に近くのファミレスでランチえおとってきたらしい。だから聖さまの「置いてけ」は冗談だったはずなのだが、気を抜いたちょっとの間に、やっぱり一個食べられてしまった。(やはり、聖さまのフランクな所とてもお気に入りです)
「祐巳ちゃん、惚けたって駄目。さっき自分で言っていたわよね。由乃ちゃんとは親友だって。親友が知らないわけないじゃない」
やっぱり。気をつけていたはずなのに、早くも余計なことを言ってしまったわけだ。
これにぴったりな言葉を祐巳ちゃんに送りたいと思います。「口は災いの元」
(この小説って中々為になるお話だったりしますね)
「それが、まだ紹介してもらっていないんですよ、私」
だが、こちらの強みは、本当に知らないということ。「どんな子」と聞かれたって、知らない物は答えようがない。
「たぶん令さまも、・・・・・・と思いますよ。由乃さんは、江利子さまにまず一番に報告するんだって言ってましたから」
それを聞いて、ちょっといい気分になったらしい。江利子さまは、第二ラウンドを呆気なく終了させた。引き分け、といったところか。
「誤魔化すのうまくなったわね、祐巳ちゃん。ま、いいわ。お楽しみは長い方がお得だものね。いくら延ばしたって今日中に片はつくはずだし」
美しいほほえみを浮かべているのに、異様に恐い。江利子さまは本気だ。何が何でも、今日この会場で、片をつけるつもりらしい。
由乃さんに「逃げて」とテレパシーで教えたいけれど、逃げたところで江利子さまはどこまでも追いかけてくるような気がした。
普段は呆けていることが多い江利子さまですが、本気を出しますと異様なほどまでの「執拗さ・ひつこさ」を出してくるのがこの江利子さまの最大な魅力です。
(私も執着を持つとけっこうひつこいところがありますからね!!)
またしても関係の無いお歌:「♪不思議な不思議なこと〜ば テレテレテレテレテレパシー」という歌詞の歌がありましたが、タイトルは不明です。
という所で今日はこの辺にて・・・ では、ごきげんよう
P.S.結局のところ、「祐巳ちゃんV.S.江利子さま」の戦いは「一敗一分け」となりました。
今度は今巻最大の見所である「由乃さんV.S.江利子さま」の戦いは果たして・・・
(この二人の戦いはかなり楽しいですからね。「ウァレンティーヌスの贈り物(前編)」や他にも小説内で書かれていないところでたくさんのやり取りがもっとたくさんあると思いますね。)