「妹候補たち薔薇の館に対する幻滅」

ごきげんよう、皆さま
祝:「W杯出場おめでとう!! 日本代表」
という訳で特集HP「http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/column/extra/050608.html」とたかむね様のブログ「キャプテン翼 ROAD TO 2002 全15巻 ( 漫画、コミック ) - アクア宙 - Yahoo!ブログ」を張らせてもらいますのでご覧下さい。

 では、マリア様がみてるです。マリア様がみてる 20 妹(スール)オーディション (コバルト文庫)

  • バトル本番

      1(P.164〜178)
 毎度お馴染みな祐巳ちゃん。

 まあ、あまり期待はしていなかったけれど。
 待ち合わせの場所に時間通り現れたのは、紅薔薇姉妹と白薔薇姉妹の四人だけだった。

 と妹候補たちは来なかったみたいですが、ちゃんと待ち合わせの時間や場所は教えたのでしょうかが気になりますが、続きを読んでみますと

 「他は・・・・・・もう来ないみたいね」
 「のようですね」

 つぼみ(ブゥトン)の妹候補五人には、剣道の交流試合があるから一緒に応援に行きましょう、と誘ってあったのだが。まだ、一人も来ていない。
 祐巳の妹候補三人はまだしも、由乃ちゃんのところの二人は何を置いても来るべきなのに」
 立場的にはそうなのだが、片や由乃さんに「クビ」と言われた人。(その子ちゃん)もう一人は、泣いて帰ってしまった人である。(美佐江ちゃん)たぶん、どっちも来ないだろう。

 の通りやはり誘っていたみたいですが、将来「山百合会」の一員になるのにはあまり相応しくないような気がしますね・・・

 由乃さん、とうとう江利子さまに妹を紹介できなかったわね」
 歩きながら、志摩子さんが言った。
 「うん」
 祐巳もうなずく。
 由乃さんはまだ江利子さまに会っていないだろうから、正確には「できそうもない」が正しい。だが、候補者二人が会場に行かないのであれば、「できなかった」になるのは時間の問題だと思われた。

 でも、まだ江利子さまとの約束を守るための時間は十分にありますので、最後まで諦めてはダメですよ、由乃さん!! 何がきっかけで、運命が広がるなんてこの世界では「マリア様」にしか分からないのでしょうから・・・

 「考えてみると」
 祥子さまがつぶやく。
 乃梨子ちゃんなんて、出来すぎなくらいなのよね。瞳子ちゃんも、可南子ちゃんも、思い返せばよく気がつく子だったわ」
 どうやら、妹候補五人と比べて、の話らしい。

 乃梨子ちゃんの完璧さは今更ながら祥子さまの思い通り、瞳子ちゃんと可南子ちゃんの二人に一年椿組トリオとして、「山百合会」の中心として頑張って欲しいです。
 (なるべくなら一月に行われる山百合会の選挙の前に二人を「妹」として迎えて欲しいと願っていますね・・・)

 「たぶん、幻想だったんじゃありませんか」
 乃梨子ちゃんが、考えを述べた。
 「幻想?」
 「薔薇さまとかつぼみ(ブゥトン)とか。ただ、憧ればかりが先行して。少しでも近づきたい、彼女たちはそう願っていたんだと思います。側にいれば、きっと素敵なことばかり起こる。そんな幻想を抱いていた。でも、現実にはそんなことないですもの」
 「幻滅した、ってこと?」

 初期の頃の可南子ちゃんにも似ているようですが、可南子ちゃんの場合は「山百合会」の人々と触れ合うことに連れて、立派な女性へと変身しましたからね。
 

 「というか、幻想だったと気がついたのではないのでしょうか。彼女たちは今まで、薔薇の館に憧れても、その中に自分を置いて考えたことがなかったんです。考えたことさえなかったのに、ある日突然それを現実世界で突きつけられて、戸惑ってしまった。茶話会のお客さまのままでいる方が、幸せだったのかもしれません」
 想像ですが、と乃梨子ちゃんは締めくくった。

 簡単に述べましたら、実際の「薔薇の館」(今の「リリアン女学園」の雰囲気)はそんなに甘くないってことですね。
 (って言いますか乃梨子ちゃんという女の子は頭が良いだけでなく、すごいことも思い付く、かなりの秀才な子ですね)

 だとしたら、彼女たちは今頃傷ついているのかもしれない。―かわいそうに、と。

 これに関しては、おそらく私たちにも返ってくる言葉だと思います。小説と現実の境が付かなくなっている人々にとって・・・

 というところで、今日はこの辺にて・・・ では、ごきげんよう