「内藤姉妹の真実を写した武嶋蔦子さん」
ごきげんよう、皆さま
昨日のW杯最終予選ですが、日本V.S.バーレーン戦の試合、「1−0」で日本が勝利したようですが、「とにかくおめでとう!!」です。
(詳しいニュースは「Yahoo!ニュース」です)
W杯といえば93年の最終予選でのイラクとのロスタイムでの同点ゴールで、初の「W杯出場」の逃しましたが、その時中間テスト前だというのにも関わらずテレビを観ていて、次の日のテストはボロボロだったのが、今も覚えていますね。
では、「マリア様がみてる」です。
(今日は謎の解明でしたね!?)
- ようこそ茶話会へ
5(P.137〜154)
「そういえば、何かの都合で祐巳さんがここに来た時、これ見られたからな。・・・・・・だからか」
蔦子さまは、クラフト紙で包装された荷物を、ちょんちょんと指で触れた。
「私、全然状況が理解できていないんですが」
これ、って言われても。中身は何か知らないし。
「ああ、ごめん。私も頭の中がうまく整理できなかったものだから」
そして蔦子さまは、「これ」を笙子に差し出した。
「はい?」
「開けてみて。これが、笙子ちゃんをここに来させた原因」
「これが?」
開けてみてと言われたので、遠慮なく包装紙を留めていたテープを剥がしにかかる。中に入っている物が何なのか、気になってしかたない。
「さっき笙子ちゃんを見かけて、後で渡そうと思ってあわてて包装したから。こんな包装紙しかなかった」
蔦子さまが「ごめんね」と言うと同時に、包装はとれた。
さぁ、中身はいったい何かな!?(って、誰もがお分かりでしょうが・・・) ここの描写を見る限り、蔦子さんは笙子ちゃんが来るのを予測してなかったって事ですね? この二人の素敵な巡り合わせはやはり祐巳ちゃんのおかげですね!!
現れたのは、何と、マーブル模様の写真立てだった。それも、祐巳さまが取ってきて欲しいと言っていた特徴そのままの。
中には、すでに写真が入っていた。セピア色の、きれいな写真だ。
少女が二人。向かい合って、箱に入ったお菓子が何かを摘んでいる。見ていて、どうしてか胸が締めつけられそうになった。これを撮ったのが蔦子さまだとしたら、蔦子さまはやはり素晴らしい写真家だ。
「プレゼント」
「え?」
「だって、約束したじゃない」
そこまで言われて、笙子はやっとあることに気がついた。少女のうちの一人は、姉の克美だ。そしてもう一人は―。
「嘘。私、こんなきれいじゃない。お姉ちゃんだって、こんなにやさしい顔はしていないし」
「でも、これは笙子ちゃんでしょ?」
「・・・・・・ええ」
「間違いなく、お姉さんでしょ?」
「ええ」
笙子は、写真立てごと抱きしめた。涙が出そうになったけれど、一生懸命に堪えて笑った。だってこんなことで泣いたりしたら、蔦子さまにきっと変な子だって思われる。そんなの嫌だ。せっかく、こうしていい雰囲気でおしゃべりできたのに。
って笙子ちゃん、「泣きたい時は思いっきり泣いてもいいんだよ!!」とそばにいれば彼女に言ってあげたいですね。 「嬉し泣き」なんて滅多と無いんですからね!!
それと、蔦子さん将来はプロのカメラマンへとなって頂きたいものですね。
(例え実在しない人物といえど、そう願わずにはいられない私です・・・)
よく、「写真」という言葉は「真実を写す」といいますが、これが笙子ちゃんと蔦子さんの心の真実なんでしょうね・・・
(いつか、私も心の美しい人へ変身出来るように少しずつ努力をしていかないといけませんね。)
「ありがとうございます。この写真、生涯の家宝にします」
これで、一生分の写真運を使っちゃった気がするけれど。でも、いいんだ。この先すべてがひどい顔でも、この一枚があれば、それでいい。
の笙子ちゃんの感謝の念、きっと蔦子さんに伝わったでしょう!!
余談ですが、こうして思えば昔の「交通事故(自転車V.S.自動車)」の無傷で私の一生分の悪運を使い切ったような気もしますが・・・ でも、今もこうして生きていたおかげで「マリア様がみてる」という素晴ら(薔薇=アニメの祥子さまのギャグでしたっけ!?)しい小説に出会えた訳ですので良しとしましょう!!
この巻「妹オーディション」の重点は「由乃さんの妹選び」の他に「蔦子さんと笙子ちゃん」の心温まる触れ合いの広場を私たち読者に与えて下さった素敵な巻になりそうですね!!
というわけで明日も二人のお話になりそうです。 では、ごきげんよう。