『マリみて』はゲーム小説!?
ごきげんよう、皆さま
今日の前置きニュースは
職場のいじめ相談が増加 4日にトラブル110番
日本労働弁護団は4日に、全国23都道府県で「労働トラブル110番」を開設し、無料の電話相談を実施する。
日本労働弁護団によると、最近は職場でのいじめや嫌がらせの相談が増加しており、2割前後を占める。うつ病になる社員も多いという。同弁護団は「リストラで社員が減って業務量が増え、いらいらが募り、弱い同僚が攻撃対象になっているのではないか」と分析している。(共同通信)
「Yahoo!ニュースより」
をご覧下さればお分かりのように、年代問わず「いじめ問題」は深刻な問題へと発達しています。
(それこそ昔は「ストーカー」という言葉なんて存在しなかった時代でしたのに、いつからこんなに世の中の歯車が狂ってしまったのが、本当に疑問です・・・・・・)
と暗いニュースはこの辺にしまして、「マリア様がみてる」です。
- ようこそ茶話会へ
5(P.136〜154)
「どうして、写真部に祐巳さんの私物があるわけ? いや、ないのよ。実際、祐巳さんの物なんて。どういうこと?」
何とそれは、蔦子さまの独り言だった。
念仏の正体はお化けではありませんでしたね!? 関係のないお話ですが、「よく音楽室に張っている音楽家の肖像画のベートーベンの目が光る」という怪談話はけっこうあちこちの学校でも噂があったのではないでしょうか! でも、この作曲家は「エリーゼのために」という可愛らしい曲も作曲していらっしゃいますが…
(そういえば「子羊たちの休暇」で誰やらさんが弾いた曲でしたっけ!?)
「あの、すみません」
もしもし、と笙子は声をかけた。考え事中申し訳ないけれど、ちょっと気になる言葉を耳にしたもので。
「そもそも祐巳さんは、あの店で写真立てを買っていた? ―って、え、何? 笙子ちゃん」
「祐巳さまは、取ってきてもらいたい物とはおっしゃってましたが、私物とは言っていなかったかも」
すると、蔦子さまは「え」という口の形のまま固まった。
このあたりの光景は「チャオ ソレッラ!」を読みましょう!! 祐巳ちゃんの買ったお土産はマーブル模様のフォトアルバムとシャーペンでしたね!? (他にも何か購入していそうですが…)
「やられた」
「は?」
「祐巳さんは、私がいるって知った上で、あなたを寄越したんだわ」
「え? 誰かいるはずとは言ってらしたけれど、どなたとまでは」
「知っていたのよ。私が、部室で待機しているって言い残していったから」
「あの」
ということは、どういうことだ?
祐巳さまは、蔦子さまが部室にいると知っていた。
祐巳さまは、笙子を部室に送り込んだ。
故に、祐巳さまは、蔦子さまと笙子を会わせようとした仮説が成立する。
けれど、たとえその仮説が正しいとしても、祐巳さまがどうしてそんなことを画策しなければならないのか、という謎は残る。
その謎とは一体!?
(「いったいさん」といえばこれまたマニアックですが、任天堂屈指のアドベンチャ-ゲーム「ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島」で出てくる謎のおじいさんがいますが、このゲームも今回の「妹オーディション」の如く、「ザッピングシステム」(=主役視点の切り替え)が使用され、当時は新鮮でしたね・・・)
こうやって読んでみると「マリみて」という小説もゲーム感覚で読んでいける気がしてきます。 これからも、今野緒雪先生には祐巳ちゃん視点だけでなくいろんなキャラの視点を書いていって頂きたいと願っています。
(読者による「妹問題」の怒りの鬱憤は、今まで祐巳ちゃん視点で進んで来たという「罪と罰」だと私個人は思いますので・・・)
てなところで、今日はごきげんよう・・・