「マリア様の星」の祐巳ちゃんと可南子ちゃん

ごきげんよう、皆さま
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 では、マリア様がみてるです。 マリア様がみてる 20 妹(スール)オーディション (コバルト文庫)

  • マリア様の星

    5(P.90〜99)

 「茶話会の発表以降、私の周辺もいろいろ賑やかで」
 「ごめん。迷惑かかっている?」

 も、っていうことは、たぶん瞳子ちゃんと同じようなことが、可南子ちゃんの身の上にも起こっているのだろう。
 「迷惑だなんて。別に苦情を言いに来たんじゃないんです。私はもともとクラスでも浮いていたから、あんなのは痛くも痒くもありません。だから基本的には、言いたい人には言わせておけ、なんです。けれど、祐巳さまだけには、私の気持ちをちゃんと話しておくべきだと思ったので」
 「気持ち?」

 その言葉のもつ重そうな響きに、祐巳は身構えた。

の可南子ちゃんの「言いたい人には言わせておけ」というセリフには私もかなり気に入りました。 
 (最初の頃の可南子ちゃんはそんなに好きではありませんでしたが、今は本当に成長しましたね!!)

 「私には、茶話会に参加する意志はありません」
 「ああ・・・・・・」

 それは、公開でお姉さまを求めようとは思わない、と言っているとともに、祐巳の妹になる気もしないという宣言をしているのに他ならなかった。
 だが、祐巳はどこかでわかっていた気がする。
 可南子ちゃんは、自分の妹(スール)にはならない。
 祐巳が可南子ちゃんを妹に選ばないわけではなく、可南子ちゃんが祐巳を拒絶するでもなく。ただ、漠然と。二人は姉妹にはならないだろうと、と。
 可南子ちゃんは、そのことにたぶん祐巳より先に気がついていた。もうずいぶん前から。それだけのことだ。
 漠然とわかっていたことでも、改めて言われればそれなりに寂しかった。手から離れた風船が、風に乗ってどこかへ飛んでいくのを見つめるみたいな気分だ。

 これは一対一の「姉妹制度」にもやはり問題がありますし、可南子ちゃんは「リリアン女学園」中の生徒のために、「私だけが祐巳さまの妹に納まるわけには参りませんわ」と、みんなのことを思っての彼女なりの優しさ・思いやりからでた言葉だと私は信じております。

 後、祐巳ちゃんにも責任がありますね。こんなにも大騒ぎになる前に「妹」を作らなかったという罪と罰ですよ!!
 それと、祐巳ちゃんのモノローグですが、「自分の妹(スール)にはならない」という言葉は、祐巳ちゃんは嘘でそんなことを言っているのでは!?」と感じていらっしゃる読者に述べますが、祐巳ちゃんも時には嘘を付くことがあるみたいですよ!!」

 でも、私が今野緒雪先生ならば、今までこんなにも活躍してくれた可南子ちゃんをフェイドアウトさせるような真似は絶対にしませんし、させませんよ!!
 まだまだ、活躍してもらえねばなりませんからね。 (瞳子ちゃんの「命」を救うという大義名分」を果たすまでは・・・・・・
 
 という所で、今日はこの辺にて・・・ ではごきげんよう!!

 追伸:可南子ちゃんはいったい何の部活動を始めるのでしょうか!?