「美しい白の姉妹」な志摩子さん&乃梨子ちゃん

ごきげんよう、皆さま
 昨日は兄によってネットを占領されてしまい、今日は「9日」ですがタイムマシーンに乗って昨日の日記の分を書いてみます。
 
 という訳で、昨日は「母の日」でしたが、皆さまはお母さんに贈り物を致しましたでしょうか?
 
 特別でないただの一日マリア様がみてる 18 特別でないただの一日 (コバルト文庫)の祥子さま曰く「墓に布団は着せられず」と言いますから、普段、妻やお母さんに冷たくしている旦那さんや息子さんがいらっしゃいましたら、是非、贈り物をしてみてはどうでしょうか!? 
 (昨日の今日で申し訳ありませんが「母の日」のイベントのHPは「」です。 「カーネーション」が毎年の定番ですが、どのような贈り物でも愛情がこもっていればきっと喜んでもらえると思いますよ!!)

 ではマリア様がみてるです。マリア様がみてる 20 妹(スール)オーディション (コバルト文庫)

  • マリア様の星

       3(P.75〜82)
 主役は乃梨子ちゃんにチェンジです。

 瞳子ちゃんのこと、祐巳さんに関係あるのでしょう?」
 帰りがけ、並木道でさりげなくみんなから離れて二人になると、志摩子さんが立ち止まって言った。乃梨子が驚いていると、志摩子さんはほほえんだ。
 「だから、言えなかったのね」
 「すごい……。わかっちゃうんだ、志摩子さんには」
 「不思議とね」

志摩子さんの神秘な所、優しさが滲み出ているシーンであり、私自身志摩子さんの美しさが感じられて来ますね。
 (私にとって志摩子さんの存在はまぶしすぎて、いつも目を逸らして読んでしまう節があります…)

 「あなたが話したくないなら、無理に聞き出そうとはしないわ。でも、誰かに話すことで少しでも気持ちか軽くなるのなら、って。そう思ったのよ」 
 言うべきことは言ったというように、志摩子さんは再び歩き出した。その手が自分の手の届く所にあるうちに、乃梨子はそっと触れた。
 「ううん。志摩子さんに話したくない、なんてことない。独りで抱えているの、正直きつかったんだ。でも、やっぱり全部お見通しなんだね」
 志摩子さんは志摩子さんというだけですごい。自分のことになると、どうしたらいいのか混乱することがあるけれど、他人のことはよく見えている。だから乃梨子は、志摩子さんになら安心して相談できる。どうしてこんなすごい人が、自分のお姉さまなんだろう、って時々思うこともあるけれど。

乃梨子ちゃんは志摩子さんを誇らしく語っていますが、乃梨子ちゃんも志摩子さんの悩みを親身になって聞いて、解決に至った事を忘れてはいけませんよ!!
 

 「そう、父との約束でね。学校でも外でも、私が小寓寺住職の娘でカトリックの学校に通っていることは隠す、って。……大きな寺だから、檀家に知られると、厄介なこともあるのでしょうね」
 これも偽証ということになるわね、とつぶやく。
 「でも私は、自分の信仰も大切だけれど、父のことも大好きだから」
 そこまで言って、志摩子さんは大きく息を吐いた。そして、乃梨子に向かってほほえんだ。
 「何だか、すっきりしたわ。罪を告白して、許しをえようとしているみたいで」 「でも、私なんかに……
 乃梨子は、告白を聞くべき司祭ではなく、もちろん神でもない。志摩子さんと同じ、いやそれ以上罪深き迷える子羊なのだ。
 「聞いてもらえただけで、いいの。あなたに、何かを求めているわけではないから」
 志摩子さんは、「聞いてくれてありがとう」とつぶやくと、それきりまた黙り込んでしまった。何かを考えているようにも見えたが、乃梨子にはその「何か」が何なのか、推し量ることができなかった。

チェリーブロッサムマリア様がみてる 9 チェリーブロッサム (コバルト文庫)志摩子さんが乃梨子ちゃんに相談しているシーンですが、乃梨子ちゃんも志摩子さんの為に必要とされていることは確かなんですよ!!

 と白の姉妹(スール)は本当に「美しい」としか賛評できないので、天邪鬼な私にとってはそんなに肩入れしないのですが、では明日(つまりは今日ですが…)へタイムマシーンで帰ってきます。
 今日は「美しい姉妹愛を見せてくれた、志摩子乃梨子に盛大な拍手を!」と祥子さまのコメントの如く、おふたりに拍手を贈って下さい。
 では明日へ(今日ですが)ワープしますね。