「福沢祐巳ちゃん、仲介役になる」

ごきげんよう、皆さま
 悲しいニュースですが、相撲の大ブームを起こした若貴兄弟」の父でもあり、師匠でもあった「二子山親方」が、30日永眠いたしました。 (HPやブログは「http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/sports/sumo/?1117497022」と「http://d.hatena.ne.jp/nagacyan/20050530」です。) 
私自身、相撲には興味はあまりありませんが、「若貴ブーム」時にはちょくちょくと観ていましたし、この「二子山親方」の小さい体ながらも、力強い相撲を取る姿は何度かテレビで観た事があります。
 なので、とても残念に思っています。ご冥福をお祈り申し上げます。
 (余談ですが、「週刊少年ジャンプ」(集英社)に「若貴兄弟」の漫画が連載されていましたが。 それを読んで相撲に少しながらも興味を持つようになったのですが・・・)
 
 気分を入れ替えてマリア様がみてるです。マリア様がみてる 20 妹(スール)オーディション (コバルト文庫)

  • ようこそ茶話会へ

        5(P.136〜154)
 笙子ちゃん視点です。

 「実は、お使いを頼みたいの。薔薇の館の外なんだけれど」
 「お使い? いいですよ。どこですか?」

 祐巳さまは主催者の一人でもあるから、気軽に館を出られないのだろう。笙子はそう判断して請け負った。自分でよければ、お手伝いしましょう、と。
 「助かるわ。場所はクラブハウスなの。写真部の部室に行って、取ってきてもらいたいものがあって」
 「写真部?」

 その単語は、笙子の心臓を飛び上がらせそうになった。

 何やら祐巳ちゃん、笙子ちゃんにお手伝いを頼み始めましたよ。 どうやら蔦子さんと仲介役になりそうですね!?
 (「人のお世話を焼いている場合ではないでしょ!!」とも思いますが、でもこれが彼女の最大の良さですので、やっぱり祐巳ちゃんも憎みきれません・・・)

 「でも、私。部外者ですし」
 懸命に断る口実をさがしたが、とっさにうまい言い訳は出てこないものだ。
 「大丈夫。クラブハウスの建物に入ったら、二階に上がるでしょ。写真部の部室を見つけたら、ドアをノック。たぶん中に誰かいるはずだから、その人に私に頼まれたことを言えば入れてもらえる。ね、簡単でしょ?」
 「は、はあ」

 一度行くと言った手前、嫌だとは言えない。それに嫌だと言えば、その理由も話さなければならない。
 仕方ない。笙子は、腹をくくった。
 嫌なわけではないのだ。ただ、もしそこにあの人がいたら、と考えると逃げ出したくなるだけで。薔薇の館に入る前、もしかしたらここで再会するのではないか、と一度は心の準備をしてきたはずなのに。
 「わかりました。何を取ってくればいいんですか」
 「写真立て。修学旅行で買った物よ。マーブル模様だから、見ればすぐわかるわ」
(お分かりでしょうがチャオ ソレッラ!マリア様がみてる 17 チャオ ソレッラ! (コバルト文庫)の蔦子さんが誰かのために親身になって選んだお土産でしょうが、この伏線がもうすぐ解明されつつあります)

 これを機に蔦子さんと笙子ちゃんの「姉妹化」を祈ると同時に、「笙子ちゃんも『写真部』へと入部して頂けたらなぁ〜」と願わずにはいられなくなってきましたよ。

 「そうね。三時半までに持ってきてくれたらいいから」
 祐巳さまは、腕時計と見て言った。
 「三時半? あと三十分以上ありますけれど」
 笙子は、だんだん不安になってきた。
 「本当に、すぐわかるものなんですか」
 疑いたくはないが、そんなに時間がかかるとしたら、相当見つかりにくい場所」にあるのでは、と思うのは仕方ないだろう。
 「時間になっても見つからなかったら、帰ってきていいよ」
 じゃあ、行ってらっしゃい、と肩を押され、笙子は階段を下りていった。疑問点はいろいろ残っているが、とにかく行ってみないことには。
 階段が何か言いたげに、ギッシギッシと音を立てた。

 三十分以上もの、一体何をさせるのでしょうか!? 「写真立て」を「お宝探し」ゲーム風にして笙子ちゃんに探し当てるお遊びを蔦子さんが計画させているのでしょうか?
 (と勝手に憶測ストーリーを立ててもらっていますが果たして・・・)
 とにかく、階段さんも笙子ちゃんに「がんばれ!!」と呼び掛けているのかも知れませんね。
 
 と今日はこの辺にて・・・ では、ごきげんよう